考える
考えるということは、なんと素晴らしいことでしょう。 考えるかぎりにおいて、 人間は完全に自由です。
創造的思考のプロセス
- 準備期:さまざまな知識や体験の蓄積。 素材が頭のなかに充電されている段階。
- 孵化期:頭の中の記憶が自由に組み合わされ、結び付けられるような熟成段階。
- 啓示期:創造的思考が爆発する瞬間。 思考の素材が自由に組み合わせられて意外なひらめきやアイデアを創出。
- 検証期:啓示期で得られたアイデアを分析し、外的条件と結びつける段階。
創造はシステムである
- 困らないと人間は考えません。 キッカケがないと脳は動かないのです。
- 困ったことを乗り切ること、それこそ創造です。 自分で問題点に向き合い、 生きる力を存分に出さないと、そう簡単には解に行き着きません。
- 思いを言葉に、言葉を形にします。 思い → 言葉 → 形 → モノ
- 目標には具体的で定量的な数値を織り込みます。 そうしないと精神論になってしまいます。
- 目標を具体的に設定しておくと、そのうちに実現します。 脳が自動的に解を探し出してくれるのです。
- まずどうしてもやりたいことや、それを邪魔することを考えて、次に答えの候補から理想に最も近いものを選びます。
- 受験の際、塾の先生が志望校を見学するようしつこく勧めるのは、志望校の校舎や制服を思い浮かべられるくらいになると、目的がわかるので苦しい勉強に耐えられるからです。
数学的思考力
物事の仕組みをひとつひとつ整理して考えることができる能力です。 いわば、情報をフローチャートにまとめることができる能力を指します。
フローチャート
塾に通う子供が増えた
↓
ひとりで食事をとる子供が増える
↓
ファーストフードで食事をすませることが多くなる
↓
子供の肥満が増える
↓
運動能力の低下をまねく
※フローチャートの例
わかりやすさとは
わかりやすくないと人を納得させることができません、 つまり人の心を動かすことができないのです。
わかったつもりになっていないか
人にキチンと説明できるという状態になって、はじめてわかったということができます。 つまり、わかったということは、伝えられる事と同じです。
わかりやすさの度合い
10人いれば10通りの「わかった」があって、本当の意味でわかっているのは1人だけだったりもします。
思考の歩幅
論理を細かく丁寧に展開しすぎると、全体が見えにくくなってしまいます。 わかりやすくしたつもりがかえってわかりにくくなるのです。
- 「数学を学ぶ意義」を100とすると、「数式に強くなるため」という面は5ぐらい。 残りの95は「論理的な思考力を身に付けるため」。
- 「公式」や「計算方法の手順」のような知識は、使わなければ忘れる。 だが、 数学を勉強することで習得する「数学的思考力」は、忘れることはない。 なぜなら、覚えるものではなく、身につけるものだから。
- 数学の教育における大問題は、学者が自分たちにとってのいい教科書を作って、 それを一般の人にも一番わかりやすいと勘違いして、強制的にやらせてしまっていること。